今回からしばらくは特定キャラへの対策ではなく、グラ潰し・広義の崩しについて書きます。
いわゆる総論といったような全般的な話になるかと思いますので、ここで挙げるパーツそれぞれがが有効なキャラとそうでないキャラが出てくると思います。全体的な話として見てもらえればと思います。
①近大K (P) ⇒ 中ハザン
通称「ヒザハザン」。
ヒザをカウンターヒットさせその後のハザンを連続ヒットさせる連係です。この名が示すとおり基本的には近大K(ヒザ)始動で用います。この理由として、ヒザが強制立たせ属性なので、ハザンヒット後の有利フレームが4Fになるという点が挙げられます。
近大P始動にする場合というのは、ジュリやポイズンなどのハザン立ち喰らいに小足がコンボにならないキャラに対して、コパex百烈の精度に不安が有るときに使う事がほとんどです。
この連携の長所は何と言ってもリターンの高さ。シンプルな構成故に補正もキツくかからず、鳳仙花をからめれば500超えも狙えます。
もう一つのメリットとしては、キャラ限要素の少なさが挙げられます。百烈ループがキャラ限の塊なのに対し、こちらの連係はどのキャラに対しても高めのダメージを与えられるのが強みです。
短所はとにかく対策された時のリスクの高さです。
ヒザ⇒ハザンの連係が連ガにならないので、無敵技やセビで割り込まれてしまいます。昇竜セビキャン持ちやセビ前ステからの高火力コンボが確定してしまうキャラにはどうしても使いにくいという爆弾持ち。
ヒザ単発止めが-3Fということもあり、3F昇竜組にはヒザ見えた段階から昇竜擦られるだけで乙るから注意が必要です。
また、全体動作の長い必殺技に連携させるため、ヴァイパーなどの1F空中判定技を持つ相手には多用は禁物です。地上の小技からヒザに連携させる場合はどうあがいても技間の間隔が2F以上開いてしまうので、鬼やチュンリーなどの2F空中判定技持ちにも控えめにした方が良いでしょう。
チュンリーには貴重な2Fフレームトラップから大ダメージを狙える連係なので、個人的には勝負どころや対策の出来ていない相手との対戦ではガンガン使ってます。割り込みやセビ受けなどの対策をしていない相手にはこれほどヤリ得な連携もないと思います。
ガードさえしてくれるようなら基本的に確反をもらうことは無いですが、微下がりで相手の暴れを空かして差し返そうとすると最速小足が刺さってしまうキャラ(ヤン・ベガ等)もいるので注意。この現象のなんとも言い難いビミョーなめんどくささ…。
ちょっとしたネタとして、ハザン入力後そのまま真後ろにレバーを倒しながら「弱+中K」を軽く連打しておくと、ヒザが相手の暴れや屈グラと相打ちになった際に自動追撃してくれる。
これはヒザと相手の暴れ技ののけぞりフレームの差と入力優先順位を利用した仕込みで、相手の弱攻撃と相打ちになった際には金的TCが、中攻撃と相打ちになった際にはEX百烈が自動で出るようにできます。
仕組みを理解すれば仕込み自体はクッソ簡単なのですが、見た目的に”こいつデキル”的な印象を与えやすいのでドヤ顔のお供に。
こうした自動追撃の仕込みテクニックは大攻撃始動で崩す場合の多くのケースに応用できますが、ローズ、フェイロン、バルログ等の中攻撃グラなど、相手を押し戻す効果の高い技と相打ちになるとEX百烈が届かず隙をさらすことになるので注意。
なお、「4(1)タメ632146KKK」でも鳳仙花が出ることを利用して、タメ完成状況ではハザン入力後「6+KKK連打」と入力することで自動追撃にUC1を組み込むことが出来ます。
しかしながら、実際にやってみると分かりますが、このタメ完成状況で起き攻めできる機会というのが意識していないとなかなか作れません。天昇脚ヒット後や画面端へ投げたところをハザンで追いかけたり、詐欺飛びをしかけてディレイされた後(元キックから)や、起き上がらなかった(EX百烈から)場合は狙い目の一つです。
もちろん気孔掌も仕込めますが、中攻撃と相打ちになった時など間に合わなかった時のリスクが高いので、やるなら相手を見てやりましょう。またダメージ的にも金的やEX百烈を挟んだ方が高かったりもするので、それほどメリットは感じられません。一応できるよという程度で。
②近大K単発
ヒザを単発止めして、カウンター確認からコンボに繋ぐルートです。カウンターヒットの場合は5Fの有利となりますので小足が2F猶予で繋がりますし、ノーキャンでEX百烈も入ります。
カウンター確認と書くと難しそうな感じを受けますが、全体の動作が長く目押し猶予の緩さも相まって結構簡単です。
この連携単独で長所と短所という括りで書くのは難しいのですが、ヒザハザンよりリスクリターン双方が抑え気味というイメージです。ダメージは控えめですが、ハザンに連携させない分セビ前ステで大ダメージのピンチみたいなことはありません。非密着間合いで-3Fなので一部キャラを除いて確反を受けることがありません。
実際身内にも居ますが、ハザンにはセビ前からコンボ/単発止めにはキッチリ小技からコンボみたいなキャラ対のオバケもいるので、そういう人には③の連携を使う必要があります。
③近大K⇒強百烈
ヒザに強百烈を入れ込んでそこからの目押しでコンボを伸ばしていく連携です。
持続百烈に派生させない場合、3F有利なので千烈脚等に繋がない限りはビタ押しが要求されます。小足からEX百烈に繋ぐのがスタンダードですが、小足の目押しミスってEX百烈がガードされるような事があると殆どのキャラに反撃を受けるほどの不利を背負うことになるので注意。安牌をとるなら弱Pから立ち強Pだと反撃を受けづらい。
ヒザに弱百烈を入れ込んでヒット時+6Fとする方法もありますが、ヒザから連携させて弱百烈が+6Fの当たり方になるのはキャラ限です。立ち喰らいに2大P百烈が3セット入るキャラには大体入ります。
これだけならまだ一考の価値はありますが、+6の当たり方をするキャラでもガードされた場合に最終段が届かないことが多く、反確の状況になってしまうので正直おススメはしません。
この連携自体の長所はリスクの少なさです。ガードされても反撃を受けず、ヒザと百烈が連ガになるので割り込まれる心配もありません。そして相手キャラやこちらのゲージ状況によってはリターンもそこそこです。
百烈中派生がフルヒットする相手にはそれだけでノーゲージで強制ダウンを奪うチャンスにもなりますし、一部キャラにはヒザ百烈から2大P百烈へとつなぐことさえできます。ゲージさえ余っていれば赤セビへと繋ぐことも可能なため、リスクを負わずに倒し切りたい時にも重宝する。
短所は愛されボディキャラへのリターンの薄さとリスクの高さです。古来より愛されボディキャラ筆頭とされている「さくら」を例に挙げると、このキャラには当然ヒザ強百烈からの中派生はフルヒットしません。
なので小足からEX百烈に繋がなければならないのですが、EX百烈はかなりの頻度でカス当たりになります。EX百烈自体のダメージ低下もさることながら、このキャラはカス当たりになると気功掌で拾うことが出来ません。
派生が当たらないので必然ビタ押しを要求されるコンボルートになるのですが、EX百烈まで出し切ってガードされると当然反撃確定です。相手のゲージ状況次第では目も当てられないことになります。
…こういう愛されボディキャラに限ってハザンをセビ前ステしてから糞火力出せたり、ヒザ単発止めに確反もってたりするから始末に負えません。
長らく愛されボディ界1強の座に君臨していたさくらの牙城を一瞬にして崩していったポイズンに関して言えば、EX百烈云々以前に百烈から小足がスカります。というより、始動距離が密着だろうが当たる時は当たるし当たらない時は当たりません。ただ7割くらいスカります。
全キャラ共通レベルの話でこの連携の短所を挙げるとすれば、 ヒザハザン連携のところで紹介している自動追撃の仕込みがやりにくいことでしょうか。
とりあえずこのくらい。次回は2大P始動のものを2,3紹介します。